昨日秋葉原で買い込んで一気読み。
とうとう最後になってしまいました。これでおしまいです。

AQUA/ARIAという物語は起承転結よりも序破急だと思いました。AQUAの1巻が序で、急がこの12巻。この間はずっと破。ここがこの物語の要。日常にある幸せです。
この日常を丹念に描く事ってのは難しいと思います。ここに戦いや色事なんかを持ち込むと話は盛り上がります(簡単に人の心を翻弄できてしまうというのは言い過ぎでしょうか)。でもこの作品はこれを避け、日常にある幸せを描く事に専念しました。これだけ男と女が出て来て、色恋は藍華とアルだけ。アリシアの旦那すら出てこない。徹底してます。だからこそ日常にあるちょっとした物事が幸せとして浮かび上がってくると思いました。
ところが12巻は急ぎ過ぎなくらい話が進んで行きます。どうしても人間のお話が主になるので、ネコ成分がかなり低いのがちょっと不満。これは仕方がありませんが。

そういう訳ではないのですが、少しネコ成分を補給。何故に寝ているネコは可愛いのか。寝息に合わせて上下しているお腹がとてもよろしい。話せないけど人間の言葉がわかるネコって、居たらいいなぁ。


このAQUA/ARIAは久しぶりに全巻読み切った、しかも読んでよかったと思わせてくれた漫画でした。