テレビをあまり見ないというのにHD番組のタイマー録画をする必要に追われてしまったので、HDDレコーダを買おうと調べてみた。ブルーレイのHDDレコーダがずいぶん安くなっているものの、ディスクの運用コストやその管理の手間、そして外部メディアに記録してもそれを充分活用するかどうかなどまだ疑問点が多い事に気がついた。
事実今使っているSDのHDDレコーダは稼働時間が大してある訳ではない。HDになったところでその時間はやはり増えはしないだろう。
とりあえず電気屋に行ってみたらアイオーデータのRec-POTの中古に、4万円でおつりが来る値段が付いていた。
改めて調べてみるとこの機械はIEEE1394でデジタルチューナに接続するTSレコーダ。チューナから吐き出されるTS(トランスポートストリーム)を記録して吐き出すだけ。至ってシンプル。至ってモノユース。地デジのチューナは既に持っているし、あれもこれも録画しないのでこれで充分。
型番はHVR-HD500Rという500GBのモデル。BSデジタルの24Mレート(HD)で約42時間の記録ができる。

早速購入。
地デジのチューナにつないでとりあえず23型テレビの上に乗せてみる。

巾が410ミリなので一般的な大きさ。
外観の様子はメーカサイトにあります。
http://www.iodata.jp/prod/multimedia/hd-rec/2006/hvr-hdr/photo/index.htm

で、使う前に早速開けてみる。手前が前面。

左が電源基板、ど真ん中にIDEタイプのハードディスクドライブが2個。
モデルはウエスタンデジタルのWD2500BB。250GBです。ジャンパピンを見ると左側がマスター、右側がスレーブでした。流体軸受けなので回転音は静か。HDDが固定されているフレームはゴムのクッションを使って筐体より軽く浮かせてある。右上は松下のAVHDDインタフェース基板。HDDはここにつながっている。リアパネル側には1394のコネクタが2個。右下はおそらくシスコンと思われる。律儀にもファンが2個付いているところがよい。
以下は拡大写真。
まずはディスク、WD2500BBであります。


AVHDDの基板。チップに文字が入っているので分かりやすいぞ。基板上部は1394コネクタとモード切り替えスイッチ。

こちらは多分シスコン。フロントパネルやファンとつながっている。



ちなみにネットで調べるとHDDを入れ替えても使えないとあった。右上のAVHDD基板が著作権情報込みでコントロールしているのでしょう。
一般家庭での使用を考慮してあるせいかファンは2個でも回転音も意外に静か。

肝心の画質はといっても、TSをそのまま記録しているのでそのまんま。ところがメニュー動作はもっちゃり。タイトルリストが出るまで12秒かかるのではっきり行って待つ。なのでメインというよりはバックアップ的な使い方が妥当でしょうか。

おまけとして1394のHDVストリームも記録できるとある。しかしHDの記録がテープからメモリに変わってきているので多分使わないだろうな。
このRec-POTは今年で生産終了。継続機種もないところを見ると本当のディスコンになってしまったようです。デジタル家電は寿命が本当に短い。

まぁそういう訳でこの枯れた機械、しばらく使ってみます。