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日本トンデモ本大賞2007~末広深夜寄席 [演芸・お笑い]

於:イイノホール。
このホールは今年の秋に閉館するらしくここでの開催は一回きり。二階席がなくどの席もフラットに舞台を見ることができるいいホールなのだが、客席に傾斜をもたせているため残念ながら階段が多くバリアフリーではない。この辺りが閉館の理由なのかな。落語や試写会などによく使われるので音響もよいホールなのだが実に勿体無い。ともかく来年は池袋が会場なのだそうだ。
前の日にイイノホールのWebページを見ると図面から価格までが掲載されているのでじっくり読んでいたら、ホール使用条件に"思想的な集会、ひわいなイベントはお断りさせていただきます"とある。開田あや先生のいつものフレーズ「おまんまとおまんこには手を抜くな」にホール担当者は怒らなかったのか。また、プロジェクタに写る資料にツッコミを入れている様子に客席がバカ受けしている状況をこれまたホール担当者は呆れなかったのか。MOSAIC.WAVの曲が流れ、スクリーンに大写しにされる歌詞に客席がまたもやバカ受けしている様子に再度呆れはしなかったのか。生演奏のクラシック(ただし、某秋葉原で有名なパソコン店の曲やスポ根アニメのテーマや駅の発車メロディが時折聞こえてくるのだが)にバカ受けしている客席にこれまたホール関係者は呆れなかったのか。
休憩時間はロビーがミニコミケ状態で大騒ぎ。今回のゲストでもある杉ちゃん&鉄平のCDにサインをしてもらう。
終演は5時。長かった。

疲れた体を引きずって18時過ぎに行き付けの床屋に入る。
そのまま家に帰るのも勿体無く思い、迷った挙げ句末広の深夜寄席に行こうと決め、紀伊國屋書店でブラックCD第8集と東京かわら版購入などして時間をつぶす。

ところが紀伊國屋で時間をつぶしているうちに雨が本降りになってきた。9時前に着くとすでに客が並んでいる。このブームはまだ続いているんだねぇと関心。座席も桟敷も丁度良くほぼ満席状態で幕が開く。初花がマクラで、ここに入るのははじめての人はと聞くと2,30人が手を挙げる。タイガー&ドラゴンのブームが過ぎてもこうやって落語ビギナーが来てくれるのだ。

初花:青菜
弥助:夏泥
風車:死神
三木男:湯屋番

協会だねぇと思うセレクトでほどほどてなところ。四人に共通して気になったのは上下の付け方が怪しかったり物語中のキャラクターが分かりにくかったり。こちらは筋を知っているから良いのだがはじめて聞いた人は無事に付いてこれたでしょうか。芝居と声色のバランスを巧くやらないと筋についていけなくなる。それでも弥助はいいなって思ったけど。

それにしても深夜寄席で死神を聞くとは思わなかった。ただはじめて聞く人は端折り過ぎて分かりにくかっただろう。誰に稽古をつけてもらったかわからないが話につじつまが会わないところがあったりするのが気になったり。

ただなぁ、本寸法の噺はもっと巧くないといけないんじゃないのかしらん。二つ目になったばかりなら良いのだが、それなりに大きな噺をかけるならそれなりのスキルを持ったうえで高座に上がってね。

帰る時出口で、今日の出演者と題目が書かれた白板を目にした。自分も落語を聞き初めた頃に「この噺何て題名なんだろう」って思ったことがある。後で落語手帖(矢野誠一著)をめくったりしてずいぶん勉強になったがこの本も今は絶版だ。もしかしたら噺の題名がわからないというクレームがそれなりにあったのかもしれない。でもいいことだね。と、ちょっぴり嬉しくなりながら地下鉄の駅に向かった。それにしても疲れた。


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