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ラピュタアニメーションフェスティバル コンペ二日目 [アニメーション]

やっぱり若い人たちが多いよね。だからオヤジは肩身が狭いので、どう動けばいいのやら。とんと。
とはいうものの、ここのコンペは初めて。しかも会社員なので初日は見ていないあたり、どうしても主観オンリーになってしまいます。
で、考えをまとめるためひとっ風呂浴びて。んで、少しまとまりかけたのでようやく。

気に入った作品をいくつか。

「ループとブルーノ」はパペット。小さな恋の物語の様ですがとんでもない。実は男の子と女の子の成(性)長の差のお話。しかもエンドクレジットがさらにドキッとさせます。スペインというお国柄かもしれません。そもそも日本の作家はここまでやる事は考えないんじゃないでしょうか。我が国では小さい子がいる場所で公開するとエラい事になりそうですが、アタシはこういうの好きです。だってカワイイじゃない。だから観客賞に入れてしまいました。

「ケーブル・カー」はセル。なんでもかんでもテープで止めることで解決してしまう紳士。最初は笑っているのですが、そのうち笑えない事態になり。さて、そもそもこのケーブルカーはどこへ行くのでしょうかね(笑)。

「白い狼」はカットアウト。絵本のようなしっかりとした画と奇麗な動き。子供達も可愛いのですが実は悲しいお話です。現実の残酷さをちゃんと見つめつつ、でもちょっとほろっと来ます。

「アストンの石ころ」はカットアウト風2DCG。この作品は音の使い方がいい。こういう設計をされると結構くるものがありますな。音楽が自然に溶け込んでいるんですよ。で、ちゃんとギターが作品の小道具にもなっているところもいい。

さて、
簡単に言うと海外の作品がよかったですね。本当に。しかしざっくりとした感想としてはこれだけなんですよ、残念な話。日本の作品は何か足りない。ノルシュテインさんが言ってた「頭で作ってる」というのが何となく分かる気がするんです。何となく。すみません、エラソーな事言うけど。でもそう言ってしまうと全てがおしまいなので何がそんな気にさせるのか考えてみました。

もしかしたら音かもしれません。海外の作品は音の付け方が映画なんです。見ていて音が自然に付いてくるんです。物語から現実に引き戻される事はありませんでした。
前回の広島のフェスで見たノーマン・ロジェのセミナーは音についてがテーマで、映像に対して的確に音を付ける事で表現力が増幅されるというのを、自分の作品を使って解説していたのを思い出しました。
どうも日本のインデペンデントのアニメーションはこれが苦手なようで、時々現実に引き戻されました。整音をきちんとやれば作品が映画になるのに。だからホームビデオな音の付け方の作品もあったのは本当に残念でした。画がうまいだけに本当にもったいない。整音なら実際にMac(or PC)+プロツールズLEで最低限の事はできます。これ、パソコン屋に普通に売ってます。プロツールズのLEのない高級バージョンは放送や映画業界ではスタンダードのひとつです。
ちょっと言い過ぎました。もちろん音が云々でない作品もありましたし。

もしかしたらこのような感想は今日だけで、初日はもっと違ったのかもしれません。


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