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MacPro2013に外付けPCI Express SSDをつけてみる。・・・早い。 [Mac]

初代MacProにSATAのSSDを初めて入れてみたのが2009年11月。
(http://zens.blog.so-net.ne.jp/2009-11-23)
このときは128GBのSSDが33800円でした。HDDと比較して高いなぁ〜と思った記憶があります。ですが結果がすこぶるよかったのでこの入れ替えを契機にシステムはSSDに、データはHDDに分けるというのが私の中でデフォルトになったのですが、データの種類によってはHDDでも速度が足りないという時代になってしまいました。

4K60Pの映像素材がその最たるもので、再生するだけでもマシンパワーとストレージパワーが必要という厄介モノです。厳密にいうとゴミ箱MacPro(2013Lateモデルのことね)でも4K60Pをちゃんと扱うにはFireProD700を使ったモデルしかないという話まであるくらい。もちろんストレージもRAID0が必須。面倒臭ぇなぁ。

で、このMacPro(2013Late)で4K60PのXAVC(class300)ファイルを再生するためのストレージで何かお手軽なものはないかな〜と考えてたらありました。PCI Express SSDってのが。しかもPCI拡張ボックスはもってるので実質SSD買うだけでよいというタイミングの良さ。
調べてみるとKingstonのHyperX Predator PCIe SSDが今求めているのに丁度いいと判明。
http://ascii.jp/elem/000/001/002/1002710/
M.2 2280フォームファクタ、PCIe Gen2.0 x4接続で、PCI Expressの変換アダプタ付きなこちらを選択。
値段は240GBで31800円税込で購入。高いなぁと思ったんですが2009年に買ったSSDは128GBで33800円だったので、480GBは売り切れということもありそれらを考えると丁度よかったんだなと強引に納得。
で、PCI Expressに挿すタイプのSSDはほかにもIntelの750シリーズがあったりします。OS X10.10.3でNVM Expressが実装されたのでこれも非常にいい選択肢なのですが、物理的に接続するためのPCI Express3.0に対応する拡張シャーシがないのでそのすべての性能を享受することはできません。よって却下。400GBって容量も中途半端さを感じるし、かといって1.2TBは14万円と価格がビッグすぎるし。なのでPCIe2.0接続のKingstonが丁度良いと相成ったのでした。

predator_package.jpeg
箱です。PCパーツならではですね。厚みのあるボール紙で宝石箱のように開く仕組みです。箱には商品名と商品写真に流行のUVニス加工がされて高級感が漂います。どうせ中身に入れちゃうんだからボール紙の茶箱でもいいんじゃないの?なんて思ったりもしますが。
uv_varnish.jpeg

この商品はPREDATORって名前がついています。Weblioで意味を調べてみますと、「捕食者」とか「略奪者」とか「(金銭的にまたは性的に)人を食い物にするやつ」なーんだそうです。にしても「人を食い物にする」って商品の性格そのままやないか。自虐的だねぇ。ちなみに映画のプレデターも同じ意味みたい。相変わらず外人さんのネーミングセンスってギョーギョーシィねぇ。
箱の大きさには意味があって、PCIスロットを使ったカードの大きさそのままで、右上にロープロファイル用のプレートがついてます。
predator_package_open.jpeg

そもそもM.2 2280のフォームファクタなのでSSDそのものは小さく、PCIeのカードアダプタがカサを大きくしてる訳です。左は大きさ比較用のマウスです。
predator__w_adaptor.jpeg

手持ちのPCIe拡張シャーシはソネットテクノロジーズのEcho Express SE II Thunderbolt Expansion Chassis。Thunderbolt2に対応し、PCIe2.0 x8が2スロット、プラスドータカード用スロットひとつ。使えるカードの大きさはフルハイト・ハーフレングスまで。シャーシ自体のドライバは必要なく、挿したカードのドライバさえあれば大抵のものは動作するとのことです。ブラックマジックデザインのDeckLinkHDやHighPointのeSATAカードは大丈夫でした。
http://www.sonnettech.com/jp/product/echoexpressse2.html

SSDは挿してネジを締めるだけ。電源オンであっさり認識、あっさりフォーマット完了。
in_a_chassis.jpeg

設置正面。
echo_express_front.jpeg

設置裏面。メモリなのでプレートにコネクタ類はありません。「HYPER X」と書かれてあるのがSSD本体。
echo_express_rear.jpeg

速度はほぼスペック通り。リードが637.5MB/S、ライトが1298.8MB/s。ライトがちょっと足りませんが、だいたいその位。
m2_240_speedtest.jpeg
4K60PのXAVC(class300)のファイルをQuickTime7プレーヤで再生してみました。画によって再生フレームレート表示が60から下がるときがありますが、さすがにこれはマシンパワーが足らんのでしょう(FireProD500でもまだってことか)。とはいうものの、スクロールバーを動かしてもちゃんと画がついてきますし、JKLキーで早送りや早戻しをしても反応が帰ってこないなんてことはありません。素晴らしいです。

ちなみにシステム情報からSSDの情報を見るにはSATA/SATA Expressの項目を選択します。
こっちが本体のSSD
systeminfo-internal.png

こっちがThunderbolt経由のSSD。AHCIコントローラという名前が見えます。
systeminfo-external.png


最初にも上げましたが、4K素材を再生するのですらそれなりに力技がいる訳で、スタンダードなのがHDDを4台以上のRAID0で組上げて1000MB/Sを稼ぐやり方です。メリットはHDDなので容量が大きくとれる反面、ストライピングなのでデータクラッシュ時のダメージが大きく、ストレージ自体が大きく重く動作音もうるさいというデメリットもでてきます。例えばAkitioのRAIDケース(AKiTiO Thunder2 Quad)にHDD4台を新規購入すれば10万円コースに突入します。これでも安い方なんです。例えば今回使ったSSDを新規に揃えようとした場合は1スロット用のPCI Express拡張ボックスが3万5千円、SSDが3万円以上なので7万〜10万コースです。実はHDDのRAIDの方がコスパが良いんですよ。なんてこったい!

ASCIIのサイトにこんな記事がありまして、PCIeスロットにM.2SSDを追加しています。やはりベラボーな早さを出しております。
http://ascii.jp/elem/000/000/986/986376/
MacPro2013(ゴミ箱)よりもタワー型のMacPro(ただしPCIExpressがGen1な初代は除く)のほうがコスパ含め実装する価値は相当あると思います。

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