新栄電機(機の字は略字で)

2005年12月26日TBSラジオ月曜Junk伊集院光深夜の馬鹿力、
25時42分頃より。
「ロイヤルホストでプロデューサーの池田とかディレクターの柳沢
とかを集めて、俺達はこれでいいのかと。俺達はこういうある程度
オッサンの年齢になってきたからっていって、俺達があんまりいいと
思わなかったオッサンみたいな生き方をしてていいのかと。もっと
若い頃は夢を見ていたんじゃないのか俺らは、って話をして。で、
みんなで肩を組みながら"ファイトファイト新栄ファイトファイト新栄"で、
恐らく30(歳)台以外にしか通じねぇ様な形でみんなで話をしてたわけ
ですよ。」

いやー、懐かしいぞ新栄電機(電機の機は略字)。話の流れに何の関係
もないところで不意に出されると笑ってしまいますなー。さすが伊集院。
"ファイトファイト新栄"は今は放送されていない関東ローカルのCMの
中のフレーズ。
このCMは多分1980年代まで放送していた筈。出演はお笑い芸人の
海野かつをとギャル達。

ググってみても同名の電子部品代理店ばっかりだったが、コラムを
上げてる方がいた。静止画と解説はこちら。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/haggy/tvcinema2.html#shinei
そうか、倒産してたのか。

これを見たらもっと気になるので、昔のテープを探したらありました。
1989年9月28日に収録してました。
よく見なくても画と音が合ってないところといい、同じアングルでカット
切ってるところといい、なんとも言えない70年代の香りがナイス(死語)
ですな。CM中の
「首都圏に広がるチェーン店は豊富な品揃えで皆様にご奉仕!」
とナレーションで言いながらも地図や店舗名の表示は東東京ばっかり
というローカルさもさらにナイス(死語)。ところが関東ローカルにもかか
わらずドラマの再放送枠のスポンサーになっていて提供スーパーまで
出ていたのには驚き。
さらに調べたら数年前に自己破産したそうで。栄枯盛衰であります。

で、誰も指摘していませんが、新栄電機の機の字は略字ですな。
CMの本篇中も全て略字だし、そもそも会社のロゴタイプがやはり
略字なんですな。この字を使うところに何となく時代とのギャップと
いう哀愁が漂うと感じているのです。
でも今の10～20歳台はこの略字どう読むか知らないのではと思ったり。

今日は落語三昧

昨日から風邪をひいたみたいな感じがしたので暖かくして寝た所、
そうでもなかったので一安心。14時半に起きてゴロゴロと。
18時半から日暮里で立川流日暮里寄席に出掛ける。
以前は良く通っていたが、ここしばらくはご無沙汰だったので、
久しぶりの日暮里。新交通舎人線の高架が建設中なのでびっくり。
数年前まで見たあの無意味な駅前の空間はこういう事だったのか。

5分押しで入ったら満員で立見。後ろ側で窮屈に見ていたら
高座の前にござを引き、急遽桟敷席が用意された。
ここまで混雑したのは始めて見た。

キウイ：開口一番
志の吉：初天神
左談次：長短
文字助：駄洒落クイズ
談笑：金明竹
仲入り
笑志：千早振る
談志楼
談之助
ぜん馬：浜野矩随

今日気になったフレーズ。
左談志師匠「風邪で目がショボショボ。メショポタミア文明」

今日は土曜日なのでそのまま末広深夜寄席にまで行ってしまう。

快楽亭ブラック師匠が倒れてまもなく一ヶ月

この知らせを始めて聞いたのは、kusanagiさん
http://blog.so-net.ne.jp/bibliotheque/
のコメントでした。
ありがとうございます(お礼の返信もしないですみません)。

10月の毒演会ではいつもの口調で高座に上がっていたし、トンデモ
落語の会の打ち上げでも普通にお酒を呑んでいたし。体調が悪い様子
には見えなかったし。

師匠のブログや、唐沢先生、安達先生のサイトを見ると、その後の
経過は順調なようで、とりあえず一安心です。

11月22日のカンパ公演は仕事で行けないのが残念だけど、
年末の毒演会で元気な姿を見ることができればいいなと思います。

落語天女おゆい＜落語とアニメのコラボはいかに＞

それにしても来年放送される予定の落語天女おゆい。
先月のアニメージュに掲載され、今月の東京かわら版
(東京地区の演芸情報紙)にも載ってました。かわら版に
アニメ絵が載るとは。時代は変わったものです。それに
しても「落語」と「アニメ」かぁ。アニメオタク的にOKなところは
あるようだが、落語オタク的には大丈夫なのかねーと余計な
心配が。歌丸や円朝だけでなく、柳昇や文治も出してほしいなぁ。
落語協会の噺家は無理なのはわかっているけど。
たとえばチョイ役で桃太郎とかさ。あ、昇太が出てもいいよね。
落語マニアだけ笑うツボが違うなんてのも面白いかと。

家元は、無理だろうなぁ。敵キャラとしては最高なんだがなぁ。

立川談笑真打披露興行

於：お江戸広小路亭

昨日の深夜寄席のリカバリも兼ねて急遽行くことに決めた。
12時から16時という長丁場。噺家ばかりで色物は無し。
10人近くいると聴くだけでヘトヘト。文都とキウイはなぜか来ず。
抜いたのか寝坊なのか。

披露口上でブラックさんの姿が当然ながら無く、少し寂しい。
以前の披露口上では、上手に談之助師のセラムンの羽織が、
下手にはブラック師のアメリカ国旗の羽織あり、派手な二人が
シンメトリにあるのでバランスがよかったのだと後で聞きました。

やっぱり立川流は上手い。口調もいい。客あしらいもいい。
座りっ放しで足が痛かったけど行った甲斐がありました。
談笑師匠。まじめな落語だけではなく、以前の危険な噺もして
ほしいなと。うまい人は危険な落語も面白いのです。
もちろん手拭い買わせて頂きました。

このあとそのまま呑みへ。お店に入ったらグラリ。東京23区は
震度4。そのまま8時近くまでうだうだと。

末広深夜寄席なんだけど・・・

どしゃ降りの雨のためか8割程度の入り。空気も湿っている。

片棒
時そば
野ざらし

上手いわけでもない、爆笑と言うわけでもない。

少し考えてみた。
キャラクターの性格付けが甘いまま噺が進んでしまう。
ブレスを会話の中の不自然な所でしてしまう。
台詞ではなく文体を丸暗記しているかのような喋り。
故に早口になり余計聞きにくくなってしまう。
基本的に言葉に詰まったり、かんだりする。

きちんとやれば受ける噺なのに本当に勿体ない。
ま、そういう日もあるのね。

新生快楽亭ブラック毒演会3

於：お江戸日本橋亭 13時開演。

CD収録なので木戸銭は1500円と格安。
前座は無し。開口一番本人が出て録音の断りをしたのだが、
客席にノイズを出す人が割合多かった。中でもひどかったのが
スーパーのポリエチレン袋をガサガサするオジサン。こういうノイズ
はマイクに乗りやすく、しかもポスプロでの処理が難しい。前もって
「客席の皆さんの音も入ります」と断っておけばいいのにと思った。
1500円なんだからそのくらいはお願いしてもよかろうと。

朝鮮人の恩返し
カラオケ寄席
お血脈
SM幇間腹(もちろん実演付き)
おたのしみ

おたのしみの噺は3回くらいしかかけていないそうで、そのうちの
一回はル・ピリエでの最後の毒演会の最後にやったのを覚えている。
そのくらい珍しい噺。CDには入れないそうで。

会が終わった所でCD購入。お店で買うよりも落語会などで直接買った
ほうが債権者に行く金が多いだろうし(余計なお世話)、なによりも会で
買うとサービスが付く事が多い。今日は借用證がオマケ。ちゃんと
"快楽亭ブラック"と本人のサインとハンコが押してある。宛名には自分
の名前を入れてくれた。

12月の毒演会は予約で蕎麦が付くとの事。スケジュール空けとかなきゃ。

トンデモ落語の会～ブラック・エイド～

於：麻布十番会館 13時開演。

キウイ：開口一番.
昇輔：ネタ下ろし
白鳥：宮戸川
談生：借金をこさえてしまったある落語家の話
＜仲入り＞
談之助：愛・地球博を斬る
ブラック：最近名字が付いてしまうやんごとなき女性の話
おたのしみ(オークション)：昇輔さんからクレクレタコラのおもちゃ
が出てくるやら、家元の長野裁判の資料の写しやら、ブラック師
の改名記録時の手ぬぐいやらが出される。いずれも程々な値段
で落札。

志願して打ち上げに加えて頂く。会場からほど近いあべちゃんという
焼き鳥屋さんに16時過ぎに入る。全部で15人位。昇輔さんと白鳥師
は別の仕事があるらしく参加せず。
横に座ったのはコウザの魂の発行人の方。(この日も会場で売って
ました。アタシは今年の夏コミでもちろん買いました。冬コミも待って
ますので弱気なこと言わずに出してください)

いわゆる現場の話に耳を傾ける。こっちはもっぱら聞くだけ。
談志・志ん朝の話は現場でないと出てこない話。はぁーと溜息。
凄いねぇこれは。かの高田先生も聞いてきたそうな。

17時を回ったにもかかわらず気が付くとお店は満席に。と、どこからか
子供の声。正面の席に幼女連れの一行が。ここで談之助師匠曰く
「一服の清涼剤」
高座でもこの界隈は外人の比率が高いのでここで会を開きたいとか
言ってるし、あべちゃんに向かう最中も幼女を見つけてにこやかでした。
やはりホンモノは違う。

借金の話では、あるセンセイが相当お怒りなのだそうだ。それにしても
なんとかならないものかねぇ。ふとどこからか「金と貸したエロ本は戻って
こない」と。男にしかわからない冷めた笑いが。

ブラック師のマクラでも常識を知らなさすぎる編集者の話があったが、
最近の若い業界人はモノを知らないという話になり、ある雑誌の編集
者と、CS放送の制作会社の馬鹿さ加減がひどいという話に。メディア
としてどういう教育を受けているのやらとあきれる。

18時半頃にお開き。そのまま帰る。
談之助師匠と方向が一緒になったので、地下鉄の中で少し話す
(と、いうよりも聞く)。立川流の若い世代の物の考え方、ブラック師に
対する思い、落語家として自分の立場など、物凄く冷静に見ているな
と感じた。ましてやこちらは当事者ではないので頷くことしかできない。

客席でアハハと声を立てているだけが(無責任に笑うという事も含めて)
いかに幸せな事か。ほんの少しだけど落語家さんの横顔をみることが
出来て複雑な思いがしたが、ものを作ることに物凄く真姿である事には
間違いない。いろいろ勉強になった打ち上げでありました。

久々の朝ヤン復活!

古くはスーパージョッキー熱湯風呂、天才たけしの元気が出るテレビ、
オレたちひょうきん族、お笑いウルトラクイズ・・・
昭和のバラエティで育った世代としては、この朝ヤンスペシャルの
放送は素直に嬉しい。
特に竹山・江頭対決は久しぶりに大笑いできた企画。
もちろん進行はあり、ちゃんとリハされている筈なのだが、
それを感じさせないテンションの高さ、
いいタイミングでいいリアクションを見せるテレビ芸。
そして、場を煽りながらちゃんと進行していくキッドのMCアジ芸。
玉袋の「昭和にはこんな番組がゴロゴロありました」
に、思わず爆笑、直後納得。

堀江の企画は今一つ。やはり城南電気の宮地社長(故人)の濃さには
やっぱりかなわない。もちろんここでもキッドの持つ力は大きい。

バラエティに厳しい昨今、いい物を見させて貰いました。

第40回トンデモ落語の会

於：お江戸日本橋亭 13時開演。

快楽亭の弟子(多分。名前は失念)：アルプスの少女の親友が恋煩い
白鳥：上野動物園大看板襲名 業界事情暴露
談之助：前座喫茶楽屋の兄さん こちらも業界事情暴露
ブラック マクラは怪談 朝ズバで皇室兄弟が大激論
仲入り
昇輔：不二家洋菓子店のマスコット
談笑：皇室マクラ(全て放送禁止)&怪談?
(内容はタイトルではありません。自分が思い出せるようにキーワードです)

仕事が明け、開演が13時なので上演中に眠りに落ちる可能性がかなり
あったが意外にも持ってくれた。仲入り後の昇輔で少し落ちただけ。
メンバーを見てもわかるように濃い話しかしないのにも関わらず、落語
ブームのおかげか満席。快楽亭の会はどこか秘密倶楽部的な集まりなのに、
ここ最近その匂いが減っているように感じるのはブームへのヒガミなのかねぇ。
それでもニューカマーなぞ関係なく、落語界や芸能ゴシップ、政治や
やんごとなき人々などに明るくないと笑えないといういつものノリではあります。
いやはや楽しい。