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ソニー放送業務用機器内覧会 [ラジオとテレビ]

場所は水道橋のプリズムホール。
ソニーの放送機器の内覧会に出かけたのでメモ。

一番の目的はSXRDの4k映像を見る事。
これは反射型液晶を使った4000x2000ピクセルプロジェクタ。
スクリーンに近づくと2~3ミリ程度の画素がくっきりと見える。
動画も非常に解像度が良く、フィルムの粒子の荒れが見える。
ただ発色にテレビ的なギラギラさがあるところが気になるがそういうものか。
ソースは計測技研のHDレコーダをデュアルリンクして4kを再生。
動画の素材は65mmフィルムをテレシネしたものとのこと。

気になっていたHDVの新機種HVR-A1Jは26万5千円。
イメージセンサにC-MOS素子を使用。
アップル、アドビ、カノープスがノンリニア環境を展示。
非常に軽くサブカメラとして使用できる。すごい時代が来たものだ。
このカメラとFinalCutPro5でHDが何とかなっちゃうのか。

フレキシカートが生産終了となり、替わりにXDカートが出ていた。
フレキシよりも小さく、安い値段になるという。すでにイギリスの
BスカイBでデジベのフレキシカートのリプレイスに採用されたという。

その横にあったMedia Venueというマルチフォーマットサーバは
これから更新される地方局で番組・CMバンクとしての採用が
多いらしく、すでにサーバで先行していたH社のシェアを食っているらしい。
このサーバは2台のHDDが壊れても継続運用が可能なところが
今まで主流だったピナクルにない特徴である。確かにいいよ、これ。

XDCAMのHD版がカメラとデッキの技術展示としてガラスケースの中に
あった。据え置きのデッキから画が出ており、デコーダはHDVのものを
使用しているとの事。
製品としては来年には出す予定らしい。
画質的には報道用を十分満足するもので、HDCAMやSRは番組製作に、
XDCAM(HD)は報道系にと住み分けを考えているらしい。
記録時間はデータレートに依存するため、現行のXDCAMと同じ。
25Mbpsで90分。50Mbpsで45分。
もちろん従来のXDCAMと同じくプロキシの扱いに対応。
カムコーダの後部スロットに差すデータトランスミッタもあり。
PCにプロキシデータを無線LANで送りデータ入力などを撮影時に行うことで
メタデータの移動と編集を簡単に出来るという目論見。
今後は放送のデータ化に伴い、コンテンツに関係するメタデータを扱う
必要が必ず出てくるであろうが、そのワークフローは確立されていない。
むしろ現場の負担が増えるので普及は相当時間がかかるだろうと思う。

MPEG2の場合、普及当初は、
「圧縮なんて映像の間引き。CMで使うなんてもってのほか」
などと否定されたが現在は主流の圧縮フォーマットになっている。
ここまでに認識が変わるまで10年かかった。メタデータの重要性が浸透
するまでこれから10年かかると思うと気が重い。

メタデータを補充して一番恩恵のがあるのはライツホルダーであって、
現場のスタッフではない。それゆえクリエイティブ作業で何かしらの
メリットがないと普及はしないだろうが、将来はメタデータがしっかり
そろっていないと局へ搬入出来ない時代が来るだろう。


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