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トンデモ前夜祭(日本トンデモ本大賞2006開催記念) [演芸・お笑い]

於:日暮里サニーホール コンサートサロン

場所は毎月立川流日暮里寄席が行われている会場でもあるコンサートサロン。
ここは本来クラシック用らしく、音の響き方が考慮されていてノーマイクでも充分音が届く会場。キャパが100前後の会場は変にマイクを通すより演者の生声で演ったほうがいいと思っている(会場の持つ響きの度合いもあるが)。機械を通さずにライブで聞いているという感覚が物凄い大事なのだ。マイク(PA)を使っちゃうと頼れるからね。声量のない人はつらい会場かも知れないが、この程度の会場で聞きにくいといわれるのなら声を張る稽古をするか、客をつかんで耳を、ひいては心を自分の方に向かせる位の気迫がほしいと思ったり。昔のル・ピリエのブラック毒演会もノーマイクでしたね。

トンデモの会は去年の冬コミの会以来。そのときのメモ(エントリ)はここ

以下出演順(敬称略)
こらく
獅篭
談之助
-仲入り-
大東両先生の秘蔵映像
元気いいぞう
快楽亭ブラック
トーク(というより雑談)
・獅篭
・開田あや
・唐沢俊一
・植木不等式
・談之助
・ブラック
(下手より。並び順はちょっとうろ覚え)

明日行われるトンデモ本大賞の前夜祭。といっても内容はいつものトンデモ落語会そのもの。そのためわかっている客がほとんどなので笑いが大きいこと大きいこと。アニメなネタでも、政治なネタでも、信仰のネタでも、下ネタでも、オタクなネタでドカーン、なのだ。これくらいの会場でこのネタで客も温まっているので非常に気持ちよい。

獅篭さんは封印していたというオタクネタの中からオタク寿司を。この落語会では下ネタは問題ないのに四文字を使わなかったと、ブラック師匠からツッコミが。開田あやさんですらスッと普通に四文字を放っているのに。

談之助師匠はいつものオタク向けの濃いネタを連続投球。息つく暇もなく会場を笑いに巻き込む。いくつかに区切ったネタの中に小さいネタをさらに仕込んでいく。これが連続で来るのでたまらない。Fのつく団体は全部・・・。
ただ単に笑えることはもちろん、それなりの知識がないと本当に笑えない。ハイブロウなネタをきちんと並べていき、笑いをとるというのは実は物凄い事なのだ。もしかしたらこれは三平落語をオタク向けに煮詰めたものかもしれない。

予告では大東両先生が出席の予定だったのが病欠で急遽元気いいぞうさんに変更。
そのため以前撮影されたガンダム紙切りの実演映像を上映。いやもうこれは凄いの一言。80歳近いおじいさんがガァンダァムゥゥ~と浪曲をうなりながらシャアを切っているのだから。以前NHK-BSのガンダム特集でも紹介されたが、コレを本当に大須演芸場でやっているというのである。完成までの時間は人物のアップで2~3分、モビルスーツのフルショットで10~20分程度という。通常紙切りは白い紙であるが、赤い紙を使ったものもある(もちろん"専用"であることは言うまでもない)。どういうものかは雷門獅篭さんのページにあるコレクションをご覧下さい。でも実際に切っているところを見るというのが紙切りの醍醐味なので、早く戻って来て頂きたい。オタクのみ価値がわかる演芸なのだから。

代演となった元気さんは久しぶり。相変わらず、一曲目を除いて全て放送禁止の珠玉の名曲ばかり。例の「みんなー、元気、いいぞういいぞう」や「共産党に乳頭」など客席もノって歌っている。上からチクロンBを噴射されても知らないぞ。
元気さんの昔の30日歌会はよく通っていました。ネタ帳を見せて貰ったり、引っ越すからと要らない服を無理矢理押し付けられたこともありました。その30日歌会が先月から2年ぶりに以前と同じハルコロホールで復活していたそうで、CDもとりあえず一枚購入。そしたら4年前の徹夜ライブのチラシをくれた。やっぱり元気さんだ。残りのCDは現場で購入しよう。

ブラック師匠は足が悪くなっているようで杖をつきながらロビーを歩いていた。正座はできないようなので高座では椅子に腰掛けながら、でもやっぱり、オナニー指南を一席。やっぱりブラック落語だ。放送禁止落語大全の第1巻は何と2刷に。ところがどこからもお叱りは受けていないそうで拍子抜けしているとのこと。そして第2巻が出るらしいのだが、(時節柄)いろいろクリアしなければいけないハードルがあるようで。早く踏ん切りがついて日の目をみるといいなぁ。そしてあの(トリガーとなった)Y川センセイのご本より売れてください。

上演終了後、Mさん所有の紙切りの現物を間近で見せて貰った。シャア専用だからと赤い紙(紙切りは通常白い紙しか使わない)を差し出した張本人とのこと。本物を間近で見たら、ぞっとする位とにかく細かい。エッジが綺麗に切られているのだ。しかも使っているのはダイソーのハサミだそうで。基本的にシンメトリなので縦半分に折ってから切り始める。もちろん一枚紙なのでいわゆるB面もちゃんと形になっている。ちなみに2枚重ねて切られたモビルスーツは一枚はこの方が、もう一枚がウイーンにあるそうで、オタクの業は深い。ほかにも寿という文字といったノーマルなコレクションを見せて貰う。黒い和服の衣装で二丁拳銃の昔のヒーローで、これ何だっけと思い出していたら唐沢先生が横からぬぅーっと「あぁ、これ鞍馬天狗ネ」。おぉ!

最後のトークは大賞発表の宣伝よりもほとんど雑談だった。考えてみればと学会の主要メンバーが来ているわけで、明日が大賞の本番だっていうのに落語会をしてしまうというバイタリティにかなりやられてしまう。

明日はトンデモ本大賞。


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